東京港環境問題研究部会

年度令和6年度活動計画

・ 当NPOでは、平成19年度から、14号地南・東の海岸線を中心に生物現況調査を実施し、これまでの成果をまとめて講演会において報告のうえ、資料を港湾局に提供した。さらに、羽田沖の浅場や生物にやさしい護岸として整備した有明北のカニ護岸についても現状を調査してきた。今後は、これらの海岸線と陸域の大規模海上公園とのネットワーク化について、調査・研究をさらに進めていく。併せてその前提としての東京港の水域環境の現状について改めて調査・研究していく。また、これまで港湾局が整備してきている中央防波堤外側の緩傾斜堤や葛西沖水域の現状把握に努め、東京港の水際線及び水面の環境改善に資する利用の在り方を検討し、その成果を港湾局・関係機関等に提供していく。

・ 地球温暖化防止に寄与する二酸化炭素の削減は全世界的課題となっている。東京都の新年度事業においても重要施策に挙げられている。2023年(令和5年)3月に東京都港湾局は、東京港カーボンニュートラルポート(CNP)形成計画を策定した。東京港の事業活動における二酸化炭素排出量は船舶からのものもあるが、荷役と背後地との輸送に伴うトラック輸送によるものが多い。荷役機械や電動トラックの開発の現状と、それとリンクする形での、風力、太陽光発電などの自然エネルギー開発について、東京港での可能性を調査・研究していく。

・ 東京都にとって最後の海面処分場である新海面処分場の延命化は極めて重要な課題である。港湾局ではこれまで、深掘、沈下促進などに取り組んできたが、さらに処分したしゅんせつ土の減量化方策の検討を進めている。これらに関する調査などに、当会としても協力しながら有効な方策について調査・研究していく。

14号地東・南水際線の活用(海とのふれあい新発見)
東京港の海岸線は、埋立が進んだ現在、約190㎞に及んでいる。このうち船舶の接岸に利用されている延長は、約27kmにとどまっており、それ以外の海岸線の中には、お台場、葛西、城南島の人工なぎさなどが整備されているが、その他にも少し手をくうぇれば、海と触れ合うことのできる格好の海岸線が各所にある。14号地東・南水際線はその一つである。

現地調査の一部を紹介する

東京港CNP計画(案)に対する意見

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